ごきげんよう。
妖怪検定(初級)持ちのサイコです。
水木しげるゆかりの鳥取県境港市と調布市が主催する「妖怪検定」っていうのがあるんですよ。
調布の会場で受験したら、帰りには鬼太郎とねこ娘がお見送りしてくれました。
すっごく嬉しかったなあ。今年は中級を取得したいです。
妖怪の話で始めた理由は、『ゲゲゲの鬼太郎』のねこ姉さんの衣装を作っているからです。
今回は、彼女の髪飾りであるリボンの作り方を解説します。
コスプレで使うため、形がしっかりしたものを作ります。
リボンは主に長方形のパーツ2つで作ります。
2つのパーツのバランスが要ですが、一度作れば感覚をつかめるので、型紙なしでさくさく作れます。
リボンの作り方
リボンは上パーツと下パーツ、真ん中の巻き。以上の3つから成ります。
- 紙で作りたいリボンの大きさの検討をつける。
- 大きさが決まったら、リボンの寸法を決める。
- 上リボンの製図をする。
- 下リボンの製図をする。
- 真ん中の留める部分の製図をする。
- 製図を布に直接書き込む。
- 筒状に縫う。
- リボンを重ねる。
- 縫い留める。
- リボン完成
髪飾りのリボンなら、ウィッグで頭が多少膨らむことも考慮して気持ち大きく作っておきましょう。
紙の縦横の長さを測る。
【ねこ娘のリボンの出来上がり寸法】
上リボン: 縦11cm、横20cm
下リボン: 縦11cm、横25cm
※下になるリボンが5cm程度長いと丁度良い。
形をしっかりさせるため、リボンは布を筒状にして作ります。
作りたいのは長方形のパーツです。
縦: 出来上がり寸法の縦✕2
横: 出来上がり寸法と同じ
ねこ娘のリボンは「上リボン: 縦11cm、横20cm」なので、
縦: 22cm
横: 20cm
と、なります。
上リボンと同様。
縦: 出来上がり寸法の縦✕2
横: 出来上がり寸法と同じ
上下リボンを巻いて留める部分です。
これも筒状にします。
縦: 9cm
横: 10cm
製図に縫い代1cmを足して書きます。
型紙はとらず、布地にチャコペンで直接書き込みます。
チャコペンは同色系にしておきましょう。同色系だと見づらいのですが、もしチャコが落ちなかったときに目立たないので。
チャコが落ちなくて困った経験があります。それをカバーする力もレイヤー力。
2倍の長さにした縦を折りたたんで縫います。
筒に縫えたら、片端を縫います。
もう片方も、ひっくり返せる分のスペースを残して、ミシンで閉じます。
そしてひっくり返します。
(注)ひっくり返す前に、端をちょっとだけ落としましょう。表に返したときに角がつんと出やすくなります。
最後は手縫いでかがり縫いをすると綺麗です。
ただ、よほどアップで撮影しない限り、髪飾りのリボンの縫い目は目立たないので、今回はミシンで残りも閉じました。
衣装製作は作業効率も重要。
ぴったり重ねると江戸川コナンの蝶ネクタイのような形に、ずらして重ねると女子高生のリボンの形になります。
この段階でリボンの雰囲気の90%が決まります。
ねこ娘のリボンは下リボンがかなり下に垂れ下がっているデザインなので、上下リボンを別々に蛇腹にたたんで留めています。
ズレ防止に、糸でぐるりと押さえます。
上下リボンを、真ん中の留めるパーツでひとつにまとめ、縫い留めます。
裏側はかがり縫い。
完成。ニャニャニャのニャↀᴥↀ
まとめ
丁寧に説明したので長くなりましたが、型紙なしで作れるので早いです。
これはリボンのほんの一例。
同じような形でも、本当に蝶々結びをしているようにみせる作り方もあります。
しばらくはねこ娘の衣装制作進行と、作り方を一緒に解説する予定です。
コメント
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